2026/10/20 14:52



茸源(じょうげん)シリーズの原料として知られるLEMには、長年にわたる研究の積み重ねがあります。

今回は、野田食菌工業株式会社が製造するシイタケ菌糸体培養培地抽出物(LEM)に関する、主な基礎研究をご紹介します。

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【1.シイタケそのものとは違う、LEMという素材】

LEMは、バガス(サトウキビ由来の繊維)と米ぬかを使った培地で、シイタケ菌糸体を約4ヶ月培養し、そこから成分を抽出した食品素材です。

通常のシイタケとは異なり、菌糸体が育った「培地」にも注目しているのが特徴。

研究では、LEMをさらに細かく分け、どんな成分が含まれ、どんな性質を持つのかが調べられてきました。

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【2.1990年|水溶性リグニンの構造に注目】

1990年に発表された論文では、LEMから分けた「EP3」という画分に含まれる水溶性リグニンについて、化学的な構造が調べられました。

リグニンは本来、植物の細胞壁にある水に溶けにくい成分です。

研究では、バガス由来のリグニンが菌糸体の働きを経て変化し、水に溶ける形になっていることが示されました。

単に「シイタケ由来だから」ではなく、培養・抽出という工程そのものが研究対象となったのです。




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【3.1992年|多糖類と細胞の反応】

1992年の研究では、LEMから「LAP1」「LAF1」という成分画分を取り出し、マウスの脾臓由来の細胞を用いて調べました。

その結果、細胞増殖の指標に変化が見られ、特にマクロファージや単球系の細胞が関わる可能性が示されました。

これは、LEMに含まれる成分と細胞との関係を調べる研究の一例です。

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【4.1994年|免疫細胞の反応をさらに調べる】

1994年には、多糖類とたんぱく質を含む「LAP1」を用いた別の細胞研究が発表されました。

マウスの脾臓由来細胞を調べたところ、インターフェロンγ(IFN-γ)や亜硝酸などの産生に変化が確認されました。

このように、LEMの研究は「含まれる成分を調べる」段階から、「その成分を加えた細胞に何が起きるか」を詳しく調べる段階へ進んでいきました。

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【5.1997年|水溶性リグニンに富む画分を分析】

1997年には、LEMから水溶性リグニンを多く含む「JLS-18」という画分を分離した研究が発表されました。

試験管内の実験では、NK細胞、マクロファージ、T細胞などの反応が調べられ、免疫に関わる細胞の働きに変化が観察されました。

ここで重要なのは、JLS-18がLEMそのものではなく、研究用に分離された成分画分であるという点です。

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【6.約50年の研究から見えてくること】

これらの研究からは、野田食菌工業のLEMについて、製法だけでなく、その成分や細胞との関わりまで段階的に調べられてきたことが分かります。

もちろん、細胞実験や特定の成分画分の研究結果が、そのまま健康食品を摂取した人への効果を証明するわけではありません。

それでも、一つの食品素材について、ここまで長い時間をかけて成分の特徴が調べられてきたことは、興味深い研究の歩みではないでしょうか。

三栄では、こうした科学的な研究の積み重ねも大切にしながら、LEMという素材の魅力や背景をお伝えしていきます。


※ブログ内で使われている写真は全てイメージです。本来のLEM研究で使われているものではありませんので、ご承知おきください。

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【参考文献】

① Suzukiほか(1990)
Agricultural and Biological Chemistry
水溶性リグニンの構造解析
https://doi.org/10.1271/bbb1961.54.479

② Tabataほか(1992)
Immunopharmacology
多糖類画分と細胞増殖反応
https://doi.org/10.1016/0162-3109(92)90070-S

③ Hibinoほか(1994)
Immunopharmacology
多糖・たんぱく質画分と免疫細胞の反応
https://doi.org/10.1016/0162-3109(94)90041-8

④ Yamamotoほか(1997)
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry
水溶性リグニンに富む画分JLS-18の研究
https://doi.org/10.1271/bbb.61.1909

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