2026/07/21 09:55
梅雨が明け、一気に本格的な夏がやってきました。
「なんとなくだるい」
「食欲がない」
「朝から疲れている」
毎年この時期になると、このような症状を感じる方は少なくありません。
夏だから仕方ないと思って我慢してしまう方も多いのですが、実はその"夏バテ"は、体からの重要なサインかもしれません。
今回は、夏バテの原因や症状、そして今日からできる対策についてご紹介します。
-----
■ 改めて確認!夏バテとは?
夏バテとは病名ではありません。
高温多湿な環境が続くことで、
自律神経の乱れ
水分・ミネラル不足
胃腸機能の低下
睡眠の質の低下
などが重なり、全身の調子が崩れた状態を指します。
私たちの身体は暑くなると汗をかき、体温を一定に保とうとします。
しかし、外は35℃、室内は24℃…
このような環境を何度も行き来すると、自律神経は一日中フル回転になります。
この状態が何日も続けば、疲れてしまうのも当然です。
近年の研究でも、体温調節は脳(視床下部)が自律神経を介して非常に精密にコントロールしており、暑熱ストレスが続くことで全身へ大きな負担がかかることが分かっています。
-----
■ 段階的に進行する夏バテ
【第1段階】初期
まず現れるのが「何となくだるい」「食欲が落ちる」「疲れが取れない」といった症状です。
この段階では、少し疲れてるなー…と思ってしまいがちです。
<この時期の対策>
1) 冷房は効かせすぎない(室温26〜28℃程度を目安)
2) 冷たい飲み物・アイスを摂り過ぎない
3) しっかり睡眠を確保する
※胃腸を冷やしすぎないことも大切です。
【第2段階】進行期
さらに悪化すると、
めまい
立ちくらみ
集中力低下
頭がぼーっとする
などの症状が出てきます。
水分だけでなく、汗とともに失われるナトリウムやカリウムなどの電解質不足や、自律神経の疲労も関係しています。
2024年の研究でも、軽度の脱水であっても認知機能や体温調節能力が低下することが報告されています。
<この時期の対策>
1) 温かい味噌汁やスープなど体を温める食事
2) 軽い散歩やストレッチ
3) シャワーだけで済ませず湯船につかる
「暑いから動かない」のではなく、無理のない範囲で血流を促すことが、自律神経を整える助けになります。
【第3段階】危険期
ここまで進むと、
吐き気
動悸
強いめまい
頭痛
意識がぼんやりする
など、熱中症と区別が難しい症状が現れることがあります。
この段階まで進行した場合、「少し休めば治る」と考えるのは危険です。
熱中症では脳や心臓、腎臓など重要な臓器に障害が及ぶことがあり、重症例では後遺症が残る場合もあります。
<この時期の対策>
我慢せず、すぐ医療機関を受診してください。
特に高齢者、がん治療中の方、心臓病・腎臓病のある方、糖尿病の方
では重症化しやすいため注意が必要です。

-----
■ 夏バテを防ぐ4つの生活習慣
① 朝食を抜かない
体温リズムが整いやすくなります。
② タンパク質を毎食摂る
肉・魚・卵・大豆製品などを意識しましょう。
③ ビタミンB群をしっかり摂る
豚肉や玄米、納豆などは疲労回復を助ける栄養素として知られています。
④ 水分だけでなく電解質も補給する
大量に汗をかく日は、水だけでなく適度な塩分補給も心がけましょう。
-----
■ 三栄からひとこと
夏バテは、「夏だから仕方ない」と見過ごされがちな体からのサインです。しかし、その小さなサインを放置すると、熱中症や持病の悪化など、思わぬ体調不良につながることもあります。
大切なのは、不調を我慢することではなく、自分の体の声に耳を傾け、早めに休み、整えることです。
私たちは、「健康になること」そのものが目的ではないと考えています。
健康は、人生を楽しみ続けるための土台です。
家族や友人と笑い合うこと。
趣味や旅行を楽しむこと。
仕事や地域活動に生きがいを感じること。
そんな「自分らしい毎日」を続けるために、健康があります。
暑さの厳しい季節だからこそ、自分の体をいたわる時間を少しだけ作ってみませんか?
これからも株式会社三栄は、「人生を楽しく続けるための健康」という想いを大切に、一人ひとりの毎日に寄り添う健康情報をお届けしていきます。
文・構成:坂田年彦(認定理学療法士・スポーツ理学療法/人間科学修士)
