2026/05/11 15:23
弊社商品の原材料として使用されている、シイタケ菌糸体培養培地抽出物(LEM)には多糖類と水溶性リグニンが含まれていて、この2つで人が本来の持っている力を元気にしてくれています。
ですが、この水溶性リグニン。聞いたことがある!と自信もって答えられる方は少ないのではないでしょうか。
■ リグニンと水溶性リグニンの違い
リグニンとは、植物の細胞壁を強くするために存在する天然成分です。木材がしっかりと硬いのもリグニンのおかげですが、通常は水に溶けにくい性質を持っています。
ところが、シイタケなど菌類の酵素の働きによってリグニンが分解され、水に溶ける形になったものが「水溶性リグニン」です。
これがLEMの特長成分のひとつとなっています。
■ 研究から分かってきたこと
これまでの基礎研究では、水溶性リグニンについて次のような知見が報告されています。
1)体内動態の研究
ラットを用いた試験で、水溶性リグニンが腸管から吸収され、一部が腎臓や肝臓、骨髄などに分布することが認されています。
2)免疫との関連
マクロファージの活性化や骨髄細胞の増殖に関わる可能性があるとされ、免疫研究の一環として注目されています。
3)抗アレルギー分野での探索
LEM由来の水溶性リグニン画分(JLS-18)については、抗アレルギー作用に関する研究成果も報告されています。
これらはすべて「研究段階での報告」であり、実際の健康効果を保証するものではありません。ただ、未知の部分が多いリグニンの中でも「水に溶けるリグニン」が見いだされたことで、新しい研究の扉が開かれています。
<参考資料>生物活性を持つ水溶性[14C]リグニンのラットにおける腸管吸収および体内動態
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dmpk1986/5/5/5_5_661/_article/-char/ja/
<参考資料>水溶性リグニン類の免疫活性とその発現機構に関する研究(CiiNi)
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN08525976?l=ja
<参考資料>椎茸菌糸体培養培地抽出物(LEM)由来水溶性リグニン画分(JLS-18)の抗アレルギー効果(CiiNi)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1520010381076802048

■ 食品以外の広がり
さらに面白いのは、医・食の領域だけにとどまらない点です。
リグニンはもともと植物資源の大部分を占める成分で、分解・再利用できればバイオマス燃料や新素材(ナノ炭素など)の開発にもつながります。岡山大学の研究では、木材由来リグニンの活用技術が進められており、資源循環の観点からも注目されています。
<参考資料>木を搾る技術を開発し、木質バイオマス燃料の製造を効率化(岡山大学)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1030.html
知らないところでも、私たちの側で役に立ってくれているのかもしれませんね。
これからの研究にも期待しています✨
■ ちょっとした余談
リグニンの存在は、地球の「石炭・石油の生成」にも深く関わっています。
地球規模の歴史の中で、リグニンが分解されにくかったことが化石燃料の形成につながったとされているのです。水溶性リグニンを調べることは、私たちの体だけでなく地球の仕組みを理解するヒントにもなるかもしれませんね。
水溶性リグニンは「菌類の酵素が生み出した、水に溶けるリグニン」。
まだ研究段階の部分が多いですが、免疫研究や抗アレルギー分野だけでなく、新素材の可能性まで広がっています。
これからの研究がますます楽しみな素材です!
