私は理学療法士として長年、病院で多くの患者さんとそのご家族に向き合ってきました。

その現場で胸に残り続けているのは、介護が必要になったご家族をめぐって意見がぶつかり、互いに傷ついてしまう場面。また、脳の病気によって性格が大きく変わり「こんな人じゃなかったのに」と涙をこぼすご家族の姿も見てきました。

私は担当した患者さんに全力で向き合ってきましたが、私の力で“元の生活を完全に取り戻す”ことはどうしても難しい。力が及ばない悔しさを何度も味わいました。

だからこそ今、会社の経営を担う立場になった理学療法士としての役割は「そうした状態になる前に、できる手立てを整えること」だと考えています。病気やケガで人の笑顔が失われてしまうなら、その“きっかけ”を少しでも減らすために動きたい。いま私は、その思いで事業に向き合っています。

もちろん、どんな取り組みも“安全であること”が大前提です。健康を守るための行動が、逆に笑顔を奪うようなことがあってはなりません。

だからこそ、島根県松江市玉湯町にある株式会社三栄は、

「すべての世代が、最後までいきいきと暮らし続ける社会を、今日からつくる」

この理念を軸に、これからも安全で確かな情報のもと、皆さまのお役に立てる企業であり続け、私の理学療法士としての想いを実現したいと考えています。