2025/05/30 00:00

最近なんだか気分が落ち込む、頭が重い、昼間なのに眠くてやる気が出ない……そんな不調を感じていませんか?
それ、もしかしたら「気象病」かもしれません。
梅雨時期のように気温・湿度・気圧の変化が激しい季節は、体にとって大きなストレス。この時期に特有の不調に悩まされる方がとても増えています。
今回は、そんな「気象病」の中でも特に多い3つの症状と、そのセルフケア方法をご紹介します。

1. 梅雨うつ(気分の落ち込み)

◼️こんな症状ありませんか?
・雨が続くと気分が沈む
・何をしてもやる気が出ない
・寝ても疲れが取れない
これは「季節性情動障害(季節うつ)」とも呼ばれ、日照不足が原因で「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が減少して起こると考えられています。

▼セルフケアのポイント
・カーテンを開けて、5分でも光を浴びる
・軽いウォーキング
・鮭、きのこ類、卵などビタミンDを多く含む食品を意識して摂る

2. 頭痛・めまい

◼️こんな症状ありませんか?
・雨や台風が近づくと頭痛がする
・気圧が下がる前に首すじから頭の横が痛む
・乗り物酔いしやすい
これは「気圧センサーの誤作動」ともいえる状態で、耳の奥にある内耳が敏感な人に起こりやすいといわれています。

▼セルフケアのポイント
・耳の後ろやこめかみを温める(ホットタオル・耳マッサージなど)
・ガムを噛んでみる
・カフェイン入りの飲み物を少量飲む(血管を収縮させる効果)
・おもいきりあくびをする

3. 昼間の強い眠気・だるさ

◼️こんな症状ありませんか?
・昼食後、猛烈な眠気が襲ってくる
・頭がぼーっとして集中できない
・夜は寝つきが悪いのに、昼は眠い
湿度が高くなると自律神経が乱れやすくなり、睡眠の質が下がることがあります。結果として、昼間に強い眠気やだるさを感じやすくなるのです。

▼セルフケアのポイント
・寝る前にスマホを見ない、明かりを落とすなど睡眠環境を整える
・寝る1〜2時間前にぬるめのお風呂に入る
・白湯をゆっくり飲むなどで体を内側から温めてリラックス

◆こうなったら病院へ

・仕事や家事、学校に行けないほどの気分の落ち込み
・我慢できないほどの頭痛やめまい
・数日続く強い眠気や倦怠感

気象病は気のせいではなく、自律神経の異常反応。つらいときは早めに専門医へ相談しましょう。
症状に応じて、心療内科・神経内科・耳鼻科、または鍼灸院などを受診するのも検討してみましょう。

<参考文献・出典>
・ウェザーニュース:気象病対策、どうすれば?
・オムロンヘルスケア:気象病ってなに?
・NHK 生活情報「梅雨のだるさ対策」
・頭痛ーる(天気痛情報サイト)