2025/05/28 23:03

5月下旬から梅雨入りにかけて、蒸し暑くなってきましたね。
実はこの“湿気”、ただの不快感だけで済ませてはいけません。
知らないうちに、私たちの体にじわじわとダメージを与えているのです。

今回は、専門家の見解も交えて、「湿度が引き起こす体調不良3選」と、今すぐできる対策をご紹介します。

① 意外と多い「梅雨型熱中症」

湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調整がうまくいかないことも。
その結果、体の中に熱がこもってしまうことがあります。
▼ 特に危ないタイミング
・雨が止んだ直後に気温が急上昇したとき
・室内で扇風機も冷房も使っていないとき
・蒸し暑いのに水分補給を忘れているとき
▼ 対処法
・こまめに水を飲む(1日1.5L目安)
・扇風機を「除湿器代わり」に回す
 Point:気温が30℃未満でも湿度が70%以上あると熱中症リスクは高くなります(環境省熱中症予防情報より)

② 強烈な「湿度による眠気」

「なんか午後になると猛烈に眠くなる…」
その原因、もしかしたら湿度による“寝不足”&"酸素不足"かもしれません。
高湿度では自律神経も乱れやすく、脳への血流が低下して眠気に直結します。
また、当然湿度の高い夜は寝苦しさも感じるので、知らず知らずのうちに寝不足になることも。
▼ 特に危ないタイミング
・昼食後の室内(特に窓を閉め切っている場合)
・エアコンを「冷房」にして除湿できていないとき
・夜中に何度も目が覚めた翌日
・運転中
▼ 対処法
・朝のうちに10分間、深呼吸しながら軽くストレッチ
・眠くなったタイミングで10分〜15分の仮眠
・寝る前にコップ1杯の白湯を飲む
・カフェインも良いですが、頼りすぎないように

③ だるくなる「食欲不振」は湿度が原因かも?

食欲がない、でも熱はないし疲れてるだけかな…と思っていませんか?
梅雨時期のその症状、湿気によって胃腸の動きが弱っている可能性があります。
東洋医学では湿度の高い時期は「脾(ひ)」が弱り、消化吸収が落ちるとされます。
西洋医学でも胃腸の血流が減ることで機能低下が起きることが分かっています。
▼ 特に危ないタイミング
・冷たい飲み物や食べ物を多く摂っている
・夜もなんとなくだるく、朝食は抜いている
・湿気の多い室内でずっと過ごしている
▼ 対処法
・温かい汁物(味噌汁やスープ)を毎日一品
・白湯やお茶で内臓を温める
・「お腹が空いてなくても一口だけ」習慣を意識

◆まとめ:湿度は“見えないストレス”
湿度の影響は目に見えにくく、我慢できてしまうことも多いため、つい放置されがちです。
でも倦怠感や頭痛、食欲不振などの不調が続く場合は、一度「湿気のせいかも」と疑ってみてください。

そして「冷房で涼しく」ではなく「除湿で快適に」と捉えることも、梅雨を元気に乗り切るコツです!
みんなで元気に乗り切りましょう✨

📚 参考文献・ソース
環境省:熱中症予防情報サイト
日本睡眠学会:睡眠と気候環境の関係について
NHK健康チャンネル:高湿度と体調不良