2025/02/12 11:59

皆さんは「ぎっくり腰」を体験したことはありますか?

幸いにして私はまだ体験したことがありませんが、周りではよく動けなくなっている方を見ます。動けないほどの痛みに突然襲われるということで英語圏では魔女の一撃(Witch’s shot)と呼ばれたりもしており、日本では突然痛みが発生することから「びっくり腰」、それがだんだんと「ぎっくり腰」に訛ったという説があります。

なお、ぎっくり腰は正式な病名ではありません。

付く病名も様々ですが、急性腰痛症あるいは腰椎捻挫症などとされる場合があります。

原因ですが、公益社団法人日本整形外科学会のホームページによると「痛みの原因はさまざまで、腰の中の動く部分(関節)や軟骨(椎間板)に許容以上の力がかかってけがしたような状態(捻挫、椎間板損傷)、腰を支える筋肉やすじ(腱、靱帯)などの柔らかい組織(軟部組織)の損傷などが多いと考えられます。」とのこと。


<参考資料>ぎっくり腰(公益社団法人日本整形外科学会)


また、厚生労働省からは「ぎっくり腰を含む初期治療を誤らなければ多くは短期間でよくなります。しかし、一度発症すると、その後長期にわたり再発と軽快をくり返しやすいことが特徴 」と情報提供されてます。

<参考資料>腰痛予防対策(厚生労働省)


ここでいう初期治療とは、基本的には安静です。

急性期とされる発症後2日間程度は安静を保ったままで良いと思います。

上向きで寝るのはがつらいという方は横向きで構いません。(個人的にも、横向きの方が楽という方は多いように感じます。)

たまに「冷やすべきか、温めるべきか?」という質問をいただきますが、この2日間の安静期間は冷やしておくケースが多いです。その後、痛みが治まっていたら温めはじめてOKです。


そんなぎっくり腰の改善には、

・カルシウム

・マグネシウム

・ビタミンB1

・ビタミンB12

・ビタミンC

・ビタミンE

などの栄養素が効果的とされています。

また、発酵食品である納豆や味噌には酵素が含まれており、体を温める作用があるため、冷え腰痛の改善にも効果的です。

変だな?と思ったらぜひお試しください。


最後に。ぎっくり腰で一番怖いのは「自己診断」です。

腰が痛くなるというのは様々な要因が隠れている場合もあり、気が付かないうちに重篤な状態になることも。

そのリスクを減らすため、動けないほどの腰の痛みの後には、病院での受診をしてくださいね!